概要
ESCAの内殻スペクトルでは相互の区別が困難な材料について、価電子帯スペクトルを用いることにより識別が可能です。汎用的なポリマー材料に適用した例について紹介します。
分析事例
C、Hのみから構成されるポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)のC1sスペクトルと価電子帯スペクトルを図1及び2にそれぞれ示します。
C1sスペクトルでは、ピーク位置及び形状が類似するため区別が困難でした。一方、価電子帯スペクトルでは、僅かな構造の違いがピーク形状に反映されるため、異なるスペクトルが得られます。このように、電子帯スペクトルを利用することで構成元素や組成が類似した材料でも識別が可能です。
適用分野
その他有機製品
キーワード
ポリエチレン、PE、ポリプロピレン、PP