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技術資料
No.T2529 | 2026.03.30

HFIP系GPC測定における信頼性

概要

 技術資料(1)および(2)記載のポリアミド類や技術資料(3)記載のポリエステル類の分子量および分子量分布測定には、HFIP溶離液を用いた常温GPCが用いられています。

技術資料

(1) T1914 GPCによるエンジニアリングプラスチックの分子量測定① ~ポリアミド系樹脂~

(2) T2102 GPCによるエンジニアリングプラスチックの分子量測定④ ~各種ポリアミド系樹脂~

(3) T1915 GPCによるエンジニアリングプラスチックの分子量測定② ~芳香族ポリエステル(PETPBTPENPBN)~

 HFIP系GPC測定においては、長期の再現性において懸念点があると言われています。本報告では、弊社からご提供するHFIPGPC測定データの信頼性をより深くご理解いただくため、日内での変動(同時再現性)、および長期間の変動(6ヵ月間の月差再現性)を検証しました。

1.試料

 PA6(ナイロン6)およびPA6T(ナイロン6T

2.分析条件

装置

HLC-8420GPC (東ソー製)

カラム

TSKgel Super HM-H (6.0 mmI.D.×15 cm) ×2 (東ソー製)

溶離液

HFIP(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール)+10mM-CF3COONa

3.結果

3-1.同時再現性

 表1および表2に日内変動データである、同時再現性を示します。
 CV(変動係数)はR.Time(溶出時間)で0.05%以内、ピークの高さで0.6%以内、Mw(重量平均分子量)で0.3%以内と、日内でn=5の測定において良好な値が得られております。

3-2.月差再現性

 図1および図2に、期間変動(月差再現性)を6か月間追跡したクロマトグラムの重ね書きを示します
 また、表3および表4に月差再現性の変動データを示します。
 R.Time(溶出時間)で0.1%、ピークの高さ、面積およびMw(重量平均分子量)の変動が5%以内であり、6か月の測定においても良好な精度が得られております。

【図1】クロマトグラムの重ね書き(PA6)

【図1】クロマトグラムの重ね書き(PA6)

【図2】クロマトグラムの重ね書き(PA6T)

【図2】クロマトグラムの重ね書き(PA6T)

 弊社が提供するHFIP系GPC測定では、日内変動データである同時再現性および月差再現性のいずれの結果においても、Mw値の変動は2%以下であり、信頼性の高いデータが得られます。

 本技術資料で示した弊社の高精度かつ良好な再現性により、材料の品質管理、素材の劣化追跡およびトラブル解析に、納得いただける結果を、自信をもってご提供いたします。

適用分野
GPC、SEC、高分子、分子量測定
キーワード
ポリアミド、ナイロン、ポリエステル、熱可塑性樹脂

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