概要
GPC(SEC)法は、ポリマーの平均分子量、分子量分布が得られる分析方法として、最も広く用いられています。ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンについては、室温付近では溶媒に溶解できないため、一般的には塩素系溶媒を用いた高温GPC装置を用いて分子量測定が行われています。
今回、弊社では、最新型の高温GPC装置を導入しましたので、ご紹介致します。
装置のご紹介
今回導入した装置は、東ソー(株)製の高温GPC HLC-8321GPC/HTです。装置外観を図1に、主な測定条件例を表1に示します。また、本装置によって得られたPEのクロマトグラム(n=5回の重ね書き)を図2に示します。非常に再現性の高いクロマトグラムが得られています。
カラム |
TSKgel GMHHR-H(20)HT ×3本 |
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溶離液 |
1,2,4-トリクロロベンゼン(TCB) + BHT |
カラム温度 |
140℃ |
流速 |
1mL/min. |
試料注入量 |
300μL |
弊社では、表1に示した分析条件以外にも、カラムの変更、溶離液をオルトジクロロベンゼン(ODCB)へ変更、あるいはカラム温度の変更等にも対応いたしますので、担当までご相談下さい。
適用分野
GPC
キーワード
ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリオレフィン