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装置紹介
No.A2303 | 2023.12.14

溶媒蒸発型GPCを用いたGPCハイフネーテッド技術

概要

 ハイフネーテッド技術とは、2種類以上の分析機器を連結した技術のことです。GPCにその他の分析機器を連結したGPCハイフネーテッド技術により、分子量と分子構造の関係を明らかにすることができます。
 本資料では、溶媒蒸発型GPCを用いたハイフネーテッド技術について紹介します。専用のアタッチメントを用いて分画成分を回収することにより、短時間でほとんど前処理なしに分析装置に供することができます。

装置構成

 【図1】に装置の模式図を示します。GPCカラムにより分子量分離された溶出成分は、溶媒噴霧ユニットを用いて分画されます。分画した試料は数~数十μgと微量ですが、FTIRPy-GC/MS等の構造解析には十分な量です。溶媒蒸発型GPCでは、専用のアタッチメントを用いて分画成分を回収することにより、短時間でほとんど前処理なしに分析装置に供することができます。
 【表1】にGPCハイフネーテッド技術から得られる情報を示します。

【図1】溶媒蒸発型GPCを用いたGPCハイフネーテッド技術
【図1】溶媒蒸発型GPCを用いたGPCハイフネーテッド技術

 

【表1】GPCハイフネーテッド技術で得られる情報

 

得られるデータ

得られる情報

GPC-FTIR

FTIRスペクトル

官能基種、共重合組成比

GPC-Py-GC/MS

パイログラム

モノマー種、共重合組成比

GPC-NMR

NMRスペクトル

官能基種、化学結合、共重合組成比

GPC-MALDI-TOF/MS

MALDI-TOF/MSスペクトル

質量、モノマー種、化学結合

 

適用分野
プラスチック・ゴム
キーワード
共重合体、プラスチック、高分子

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