ホームchevron_right技術資料一覧chevron_right質量分析chevron_rightクロマトグラフ + 質量分析chevron_right高分子材料中のリン系酸化防止剤の分析(LC-TOF/MS)
技術資料
No.T0910 | 2014.02.17

高分子材料中のリン系酸化防止剤の分析(LC-TOF/MS)

概要

リン系酸化防止剤はポリマーの酸化劣化防止を目的として加えられる添加剤です。分子量が大きいためにGCでは測定が困難な種類を含めて、LC-TOF/MSを用いて分析することが可能です。精密質量及び同位体パターンから同定し、標準試料による検量線から定量を行います。

分析内容

・Irgafos168標準品の分析

リン系酸化防止剤 Irgafos168 の標準品のマススペクトルを下に示します。APCIポジティブモードでMH+として検出されました。また検量線は良好な直線性を示しました。百pg程度の微量でも検出可能です。

・ポリマー中のリン系酸化防止剤の分析

ポリマーから添加剤を抽出し、LC-TOF/MS分析を行いました。TOF/MSの高い定性能力により、Irgafos168及びその酸化物を同定しました。

Fig.3 抽出液のトータルイオンクロマトグラム
適用分野
プラスチック・ゴム、その他有機製品、有機微量分析
キーワード
添加剤、酸化防止剤、Irgafos168、亜りん酸トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)

CONTACTぜひ、お問い合わせください

弊社の分析技術について、納期やコストについてご検討の方は、
お問い合わせフォームより問い合わせください。