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技術資料
No.T1408 | 2014.11.28

高温GPC(SEC)-FTIRによる高分子の解析

~ エチレン-αオレフィン共重合体の短鎖分岐度分布分析 ~

概要

SEC(GPC)の検出器としてFTIRを用いることにより、特定の官能基に由来する赤外吸収ピークから、共重合体試料について、組成分布を求めることが可能となります。ここでは、エチレン-αオレフィン共重合体の短鎖分岐度分布分析を行った例を示しました。

内容のご紹介

エチレン-αオレフィン共重合体(直鎖低密度ポリエチレン;LLDPE)の短鎖分岐度分布分析を行うためには、フローセル型の高温GPC(SEC)-FTIR測定が有効です。今回は、市販のLLDPEについて、αオレフィン由来のメチル基を測定し、短鎖分岐度分布を求めました。

1.試料

市販の直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)  2種類

2.分析条件 

装   置 : HLC-8121GPC/HT (東ソー製) + Avatar370 (Thermo Nicolet製)
カ ラ ム : TSKgel GMHHR –H(20)HT (7.8mmφ×30cm) 2本 (東ソー製)
溶 離 液 : 1,2,4-トリクロロベンゼン
カラム温度 : 140℃

3.結果

高温GPC-FTIRにより得られた結果を図1に示します。ここでは、分子量分布曲線と短鎖分岐度(1000炭素あたりの短鎖分岐数)分布をプロットしました。2つの試料の短鎖分岐度の違いや、低分子量ほど短鎖分岐が多いことが確認できました。

【図1】LLDPEの分子量分布曲線と短鎖分岐度分布
適用分野
GPC
キーワード
ポリエチレン,LLDPE

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