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技術資料
No.T2220 | 2023.01.25

超純水中の微量金属分析(ICP-MS)

概要

半導体分野に用いられる高純度薬液は、品質管理の観点からppt(10-12g/mL)レベルの微量金属分析が必須です。当社では外部環境からの汚染を制御した濃縮技術を構築し、高純度薬液中の微量金属分析が可能であることを確認しています。本技術資料では、超純水中の微量金属分析事例を紹介します。

分析事例

超純水中の微量金属分析フローを【図1】、微量金属分析結果を【表1】にそれぞれ示します。
超純水をクリーンドラフト内で加熱濃縮後、ICP-MSで測定しました。その結果、分析対象元素(16元素)はいずれも1ppt未満を示しました。また、分析対象元素を10ppt相当添加した超純水を用いて同様の分析を行った結果、92~112%の良好な回収率が得られ本分析手法の妥当性を確認しています。

【図1】 超純水中の微量金属分析フロー

 

【表1】 超純水中の微量金属分析結果

分析元素

Li

Na

Mg

Al

K

Ca

V

Cr

定量値(ppt)

<1

<1

<1

<1

<1

<1

<1

<1

回収率(%)

92

97

112

103

93

104

110

110

 

分析元素

Mn

Fe

Co

Ni

Cu

Zn

Sr

Cd

定量値(ppt)

<1

<1

<1

<1

<1

<1

<1

<1

回収率(%)

99

95

93

97

102

97

108

105

 

適用分野
電池・半導体材料
キーワード
電子材料、超純水、高純度試薬、微量金属

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