概要
溶融時に液晶性を示す熱可塑性の芳香族ポリエステルを液晶ポリマー(LCP)と呼び、電気・電子部品材料として用いられています。LCPは耐薬品性にも非常に優れており、一般的な有機溶媒には高温でも不溶であるという特性を示します。
このようなLCPの分子量測定については、ペンタフルオロフェノール(PFP)を用いた特殊溶媒系GPCによる方法が報告されています1)。今回、ペンタフルオロフェノール(PFP)を用いたGPCにより、LCPの分子量測定を行いました。
分析事例
今回は、PEEKのGPC測定2)と同様に、PFP/クロロホルム系GPCにより、LCPの分子量測定を行いました。得られた結果を図1~2に示します。
本結果より、PFP/クロロホルム系GPCにより、LCPの分子量測定が可能なことが確認できました。
参考文献:
1) 東ソー株式会社, テクニカルインフォメーション, No.107
2) 弊社技術資料 T1901Y
適用分野
GPC、SEC
キーワード
液晶ポリマー、LCP