概要
高分子材料は、長時間の光照射を受けると、分子切断や架橋形成などの劣化にて分子量が変化します。
液晶ポリマー(LCP)について、耐候性試験を行い、GPCによる分子量測定を行いました。
試験条件
1. 耐候性試験
装置 : アイスーパーUVテスター SUV-W161(岩崎電機製)
・運転モード 照射のみ
・照射強度 100mW/cm2
・照射時間 200時間
・シャワー、水冷ボード OFF
・照射温度 63℃
・照射湿度 50%
2. 分子量測定
装置 : HLC-8320 (東ソー製)
・カラム : TSKgel SuperHM-H × 2本(東ソー製)
・溶離液 : PFP/クロロホルム = 1/2(wt/wt)
測定結果
光劣化前後のGPC分子量分布曲線を図-1に示します。
光照射を受けた表面は特に劣化が進行し、分子量は低くなっています。
適用分野
GPC、SEC、高分子、分子量測定、光劣化
キーワード
芳香族ポリエステル、液晶ポリマー、LCP、難溶解性、スーパーエンジニアリングプラスチック、エンプラ