概要
高分子材料は、長時間の熱を受けると、分子切断や架橋形成などの劣化にて分子量が変化します。
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)について、加熱試験を行い、GPCによる分子量測定を行いました。
試験条件
1.加熱試験
・PEEK試験片を、加熱オーブン250℃にて連続加熱
・加熱後4週後、6週後、12週後および24週後に各々サンプリング
2.分子量測定
装置 : HLC-8320 (東ソー製)
カラム : TSKgel SuperHM-H × 2本(東ソー製)
溶離液 : PFP/クロロホルム = 1/2(wt/wt)
測定結果
未加熱および250℃加熱4週後から24週後までの、経過時間毎のGPCによる分子量分布を図1に示します。試料に不溶解分が確認されたため、ピーク面積を補正しています。
加熱経過による劣化進行の様子が、GPC測定により明らかとなりました。
適用分野
GPC、SEC、高分子、分子量測定、光劣化
キーワード
芳香族ポリケトン、PEEK、難溶解性、スーパーエンジニアリングプラスチック、エンプラ