概要
ゼオライトには性質の異なる二種類の酸点 (ブレンステッド(B)酸点、ルイス(L)酸点)が存在し、固体酸触媒として作用します。プローブ分子吸着FT-IR法ではこれらの酸点を区別して評価可能です。
分析事例
ゼオライトにピリジン及びキノリンをプローブ分子として吸着させ、FT-IR測定を行いY型ゼオライトの酸点を解析しました。ゼオライト細孔とプローブ分子の大きさの関係から、ピリジンはバルク(結晶表面、細孔内部)、キノリンは結晶表面の酸点を評価可能です。
まとめ
プローブ分子吸着FT-IR法…B酸点、L酸点を区別して解析可能
・ピリジン吸着測定…バルク(結晶表面、細孔内部)の酸点評価
・キノリン吸着測定…結晶表面の酸点を選択的に評価