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技術資料
No.T2031 | 2021.02.10

反応熱分解GC/MSによる液晶ポリエステルの構造解析

概要

ポリエステル等の縮合系高分子の構造解析を行う際、通常の熱分解GC/MSでは、多数の分解生成物が観測されるため、解析が困難となります。このような場合は、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)を用いた反応熱分解GC/MSが有効です。
例えばポリエステルに本手法を適用した場合、エステル結合が選択的に分解されると共にメチル誘導体化され、モノマー構造を反映した分解生成物が得られるため、解析が容易となります【図1】。
本技術資料では、反応熱分解GC/MSによる液晶ポリエステルの構造解析事例を紹介します。

【図1】ポリエステルの反応熱分解

解析事例

市販液晶ポリエステルについて、反応熱分解GC/MSによる構造解析を行いました。パイログラムを【図2】に示します。各ピークのMSスペクトルを解析した結果、本試料はp-ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、ビフェノールが共重合された液晶ポリエステルであると推定できました。

【図2】市販液晶ポリエステルの反応熱分解GC/MSパイログラム [熱分解温度:300℃]
適用分野
高分子材料、電子材料
キーワード
ポリエステル、LCP、液晶ポリマー

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