2次元NMR ¹³C-¹³C INADEQUATE測定による有機EL材料の分子構造解析（NMR）

概要

2次元NMRの1つである¹³C-¹³C INADEQUATE（Incredible Natural Abundance DoublE QUAntum Technique）測定は、隣接する¹³C核間の結合を解析可能であり、有機構造解析に有用な情報を与えます。弊社では大口径10mmプローブを装着した700MHz NMRを備え、高感度にINADEQUATE測定が可能です。本技術資料では、INADEQUATEスペクトルを用いた有機EL材料の分子構造解析をご紹介します。

分析方法・分析装置

・分析方法：2次元NMR ¹³C-¹³C INADEQUATE
・分析装置：700MHz NMR

試料

有機EL材料

結果

高感度、高分解能なINADEQUATEスペクトルを測定でき、有機EL材料等の高精度な分子構造解析が可能となりました【図1、2】。

まとめ

2次元 ¹³C-¹³C INADEQUATE測定により¹³C核間の結合を解析でき、高確度な分子構造解析が可能です。有機EL材料や天然物等の有機化合物の分子構造解析や、高分子材料の共重合状態の解析等に適用可能です。